Iron Cell

特徴

 鋳鉄は鉄(Fe)と炭素(C)とケイ素(Si)、マンガン(Mn)などが溶け合った合金です。何といっても熱伝導率と蓄熱量と油なじみ性を重視した製品を造るために、鉄に溶け込める限りの炭素を配合し、更に微量の熱伝導率の良い金属を添加して理想の焼肉(外はカリカリ、中はジューシー)を調理する鉄板ができました。

 表面には油を逃がす溝が掘ってあり、裏面はパンケーキや炒め物を調理する時に使いやすいように外周につばを付けた形状にしてあります。更に外周は対面を逆テーパにしてありますので、複数の鉄板を組み合わせてバーベキューコンロの上に載せて、サンマやウナギなどの長いものを焼いたり、大勢で食べる焼きそばを作ったりと、工夫次第で様々なシーンに活用できます。


ロゴマークについて

 Cにiロゴマークの意味は月夜にキャンプを楽しむ人であり、鋳鉄は英語でCast Ironと言い、単体として使えるセルを縦横に重ね合わせて広い鉄板複合体にもなれると言う意味を込めてIron Cellと呼ぶことに致しました。溝がある表側と、周りに縁がある平板上の裏側を自由に組み合わせることが出来ますので、シーンに合わせていろいろな組み合わせを楽しんでください。


開発担当者の想い

 キャンプをこよなく愛する皆様、ファミリーキャンプやグループキャンプ、そして究極のソーシャルディスタンスを求めて孤高のソロキャンプを楽しむ皆様、大自然の中でさわやかな風を感じ、鳥や虫の声、波音や渓流のリズミカルな響きに耳を澄ませ、ハラハラとタープの上に落ちてくる木の葉に混じった太めの小枝の落音にドキッとし、暖を取るために少しづつ燃やし始めた焚火の炎を見つめながら、しばし何かを考えるでもなく時を過ごす・・・天気図で調べた今夜の風向き、地面の小砂利の雨の流れた痕跡を避けて設営した後の心身の緊張が解きほぐされるひとときが何とも言えません。
 今宵の晩餐は何にしようか、いつものあれか、はたまた覚えたてのあれを試してみようか・・・ 家から持参した材料と自慢の道具を取り出して、自分だけのご馳走であったり、気兼ねない仲間とのシェアであったり、お気に入りのワインに合わせた料理を楽しむ至福の時間がそこにはあります。
 そんなシーンをイメージして、究極の肉を焼く道具が造りたい、ソロでも使え、コロナ禍が通り過ぎた暁には仲間と持ち寄って一体にして使える道具はどうあるべきかを考え、材質としては最高級の鋳鉄を特別に調合し、焼きに影響する鉄素材の蓄熱性、吸油性を生かし、一生ものとして自分が育てていずれは子らに託すことができる鋳鉄板を世に提案できる運びとなりました。
 鋳鉄製品は鉄に溶け込んだ黒鉛が表面付近では抜け落ちて数ミクロンから数十ミクロンの穴を形成します。油はその穴にしみ込みますので、適正な手入れをすれば保管中のサビもほとんど発生致しません。また自動車や機械設備の強度部品にも使われる球状黒鉛鋳鉄で作ってありますので、少々乱暴に扱っても割れたり折れたり致しません。 更にご自分の名前を鋳造時に同時成形するというひと手間掛けたサービスも出来るようにしましたので、皆様の自慢の道具のひとつに加えてくださいますよう心より願っております。

2021年 春
株式会社旭鋳造所 開発担当者一同




お客様の声

進化する焼肉・炒め用鉄板

Iron Cell

販売価格3,500円+税
(梱包発送費別)

オプション

専用リフター
500円+税

お名前入れサービス
500円+税